
「猫は自由にさせたほうがいい」と考えて、ケージを置いていない家庭は多いです。ふだんは、それで何の問題もありません。
問題が起きるのは、ケージが必要になったときです。慣れていない猫を急にケージへ入れると、強いストレスになります。
この記事では、ケージが役立つ場面と、嫌がらせずに慣らす方法をまとめます。
いちばん多い場面です。手術のあと、傷を舐めないように、動き回らないようにする必要があります。これは猫の回復のために必要な措置です。
ここで初めてケージに入ると、猫は「閉じ込められた」と感じます。ふだんから慣れていれば、安心できる場所として使えます。
薬を確実に飲ませたい、食事量を正確に把握したい——多頭飼いだと、ケージなしでは難しい場面があります。
先住猫と新入り猫の対面は、段階を踏む必要があります。ケージ越しの対面は、この過程で欠かせません。手順は先住猫と新入り猫の対面のさせ方にまとめています。
避難所では、ケージに入っていることが条件になることがあります。慣れていない猫を災害時に初めて入れるのは、現実的に難しいです。備えの一部として考えてください。詳しくは猫と防災にまとめました。
玄関が開けっぱなしになる場面では、脱走の危険があります。一時的に安全な場所を確保できると安心です。脱走対策は猫の脱走防止対策を参考にしてください。
術後の安静用には、あえて段差の少ないタイプのほうが向いていることもあります。用途によって使い分けてください。
ポイントは、ケージ=閉じ込められる場所、にしないことです。
途中で嫌がったら、前の段階に戻ります。急ぐと、それまでの積み重ねが無駄になります。
この考え方は、キャリーに慣らすときと同じです。手順は猫をキャリーに慣らす方法にまとめています。
ふだんは不要でも、術後の安静、投薬の管理、災害時、新入りとの対面など、必要になる場面があります。そのときに初めて入れるとストレスが大きいため、慣らしておく価値があります。
慣らし方の段階を戻してください。扉を開けたまま置く→中でごはん→数十秒だけ閉めるの順で、少しずつ進めます。急ぐと逆効果です。
やめてください。ケージが嫌な場所になると、本当に必要なときに使えなくなります。罰としては使わないのが原則です。
必要になってから買うのでは、間に合わないことがあります。備えは、必要ない今のうちにです。

この記事を書いた人
ひかる
猫11匹と暮らしています。YouTube「山田さんちは猫まみれ」で日々のようすを公開中。ここでは多頭飼いで実際にやっていることを書いています。健康の話は目安なので、心配なときは動物病院で相談してください。
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