
音声:VOICEVOX:春日部つむぎ
10月に入ると、朝晩の冷え込みが気になってきます。そろそろ暖房を出そうか、というタイミングです。
ただ、猫がいる家の暖房は「暖かければいい」では済みません。低温やけど、コードのかじり、火事——毎年どこかで起きている事故です。
この記事では、器具ごとの危険度と、うちで実際にやっている対策をまとめます。読み終わる頃には、今年の冬をどう乗り切るかの方針が決まっているはずです。
まず、何を防ぎたいのかをはっきりさせておきます。
このうち低温やけどは、見た目にすぐ現れません。数日経ってから皮膚が赤くなったり、脱毛して気づくことがあります。だからこそ、起きてから対処するのではなく、起こさない設計が必要です。
猫がいる家で、もっとも安心して使えるのがエアコンです。直接触れるものがなく、部屋全体が暖まります。
唯一の欠点は乾燥です。空気が乾くと、猫風邪が悪化しやすくなったり、皮膚のかゆみやフケが増えることがあります。加湿とセットで使ってください。
猫用に作られているので基本的には安全ですが、低温やけどのリスクはあります。 対策は2つです。
そして何より大事なのが、ヒーターのない場所を必ず用意することです。暑くなったときに逃げられる場所があれば、猫は自分で調節します。これが最大の安全策です。
面積が広いぶん、乗りっぱなしになりやすい器具です。全面を暖めず、半分だけ電源が入るタイプにするか、タイマーで区切ってください。
猫はこたつが大好きですが、中で眠り込むと熱がこもります。
やけど、転倒による火災、一酸化炭素——リスクが多い器具です。使う場合は周囲に柵を立てることと、換気を欠かさないことが条件になります。
暖房を出したら、まずコードを点検してください。
かじる子には、コードそのものを届かない場所に通すのがいちばん確実です。家具の裏を通す、カバーを二重にするなど、物理的に触れなくします。
日中の留守番で暖房を残す場合、次の条件をすべて満たすものだけにしてください。
最後の項目が特に重要です。逃げ場のない部屋に閉じ込めると、暑くなったときに猫はどうにもできません。留守番の時間が長い日は、猫の留守番は何時間まで?も合わせて確認しておくと安心です。
年を取ると、体温の調節が苦手になります。関節の不調がある子は、冷えで動きが悪くなることもあります。
冬は下部尿路トラブルがいちばん増える季節です。トイレの場所は、暖房計画とセットで考えてください。
20〜23℃程度が目安です。ただし温度そのものより、暖かい場所と涼しい場所の両方があることのほうが大事です。猫は自分で移動して調節します。
設定を最も低くし、ヒーターのない場所へ逃げられる状態であれば問題ないことが多いです。逆に、狭いケージの中など逃げ場のない環境では、つけっぱなしは避けてください。
設定を弱にして、布団の端を開けて空気が入れ替わるようにすれば使えます。長時間入りっぱなしになっていないか、ときどき確認してください。中にいるのに気づかず座ってしまう事故にも注意が必要です。
この3つは10分で終わります。本格的に寒くなる前の今こそ、いちばん動きやすいタイミングです。

この記事を書いた人
ひかる
猫11匹と暮らしています。YouTube「山田さんちは猫まみれ」で日々のようすを公開中。ここでは多頭飼いで実際にやっていることを書いています。健康の話は目安なので、心配なときは動物病院で相談してください。
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