SNS運用を本格的に進めるなら、数字を見る仕組みが必要です。各SNSに標準で付いている分析機能は無料で使えますが、期間が限られていたり、複数アカウントをまとめて見られなかったりします。
ここでは、どんな種類のツールがあるのか、どの段階で何を導入すればいいのかを整理します。いきなり有料ツールを契約する必要はありません。
ツールの機能・料金・提供状況は変わります。導入前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
この記事の内容
まずは標準機能を使い切る
有料ツールを検討する前に、無料で使えるものを確認してください。多くのアカウントは、標準機能すら使い切れていません。
- Instagram インサイト——リーチ、保存、プロフィールへのアクセス、フォロワーの属性
- TikTok アナリティクス——視聴時間、完全視聴率、流入元、フォロワーの活動時間
- YouTube Studio——最も詳細。視聴維持率のグラフは、どこで離脱されたかが秒単位で分かります
- Google アナリティクス——SNSからサイトに来た人の動きを見る
- Google Search Console——検索からの流入。ブログを併用しているなら必須
この5つで、運用初期に必要な数字はほぼ揃います。足りないと感じてから、次を考えれば十分です。
ツールの5つの種類
| 種類 | 何ができるか | 必要になる場面 |
|---|---|---|
| 予約投稿 | 複数SNSの投稿をまとめて予約 | 投稿数が増えて、手作業が負担になったとき |
| 横断分析 | 複数アカウントの数字を1画面で比較 | 3アカウント以上を運用するとき |
| 競合分析 | 他社アカウントの数字を推計 | ベンチマークを定期的に追いたいとき |
| ハッシュタグ調査 | タグの投稿数、伸びを調べる | Instagram中心の運用 |
| レポート作成 | 数字を自動で資料化 | クライアントや上長への報告があるとき |
導入する順番
全部を最初から入れる必要はありません。負担が大きくなった順に足していきます。
- 標準の分析機能——まずここを毎月見る習慣を作る
- スプレッドシート——手作業で数字を記録する。これだけでも傾向は追えます
- 予約投稿ツール——投稿作業の時間がもったいなくなってきたら
- 横断分析ツール——複数アカウント、または報告の必要が出てきたら
2番のスプレッドシートは軽視されがちですが、自分で数字を書き写す作業には意味があります。転記しているうちに変化に気づくからです。自動化するのは、傾向が読めるようになってからで構いません。
選ぶときの基準
- 無料プランで試せるか——多くのツールに無料枠があります。まず試してから決めてください
- 使うSNSに対応しているか——対応範囲はツールごとに違います。契約前に必ず確認を
- 解約しやすいか——年契約しかないものは、初回は避けたほうが安全です
- 誰が使うか——高機能でも、担当者が使いこなせないと意味がありません
費用の目安として、月額数千円のものから数万円のものまで幅があります。ツール代がSNSから得られる成果を上回らないかを、導入前に一度計算してみてください。
まとめ
分析ツールは、標準機能では足りなくなってから導入するもので、最初から必要なものではありません。
まずは各SNSのインサイトを毎月見る習慣をつけ、スプレッドシートに記録する。ここが回るようになってから、負担の大きい部分だけをツールに任せる。この順番が、費用の面でも運用の面でも無理がありません。