SNS運用を本格的に進めるなら、数字を見る仕組みが必要です。各SNSに標準で付いている分析機能は無料で使えますが、期間が限られていたり、複数アカウントをまとめて見られなかったりします。

ここでは、どんな種類のツールがあるのか、どの段階で何を導入すればいいのかを整理します。いきなり有料ツールを契約する必要はありません。

ツールの機能・料金・提供状況は変わります。導入前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

この記事の内容

  1. まずは標準機能を使い切る
  2. ツールの5つの種類
  3. 導入する順番
  4. 選ぶときの基準

まずは標準機能を使い切る

有料ツールを検討する前に、無料で使えるものを確認してください。多くのアカウントは、標準機能すら使い切れていません。

  • Instagram インサイト——リーチ、保存、プロフィールへのアクセス、フォロワーの属性
  • TikTok アナリティクス——視聴時間、完全視聴率、流入元、フォロワーの活動時間
  • YouTube Studio——最も詳細。視聴維持率のグラフは、どこで離脱されたかが秒単位で分かります
  • Google アナリティクス——SNSからサイトに来た人の動きを見る
  • Google Search Console——検索からの流入。ブログを併用しているなら必須

この5つで、運用初期に必要な数字はほぼ揃います。足りないと感じてから、次を考えれば十分です。

ツールの5つの種類

種類何ができるか必要になる場面
予約投稿複数SNSの投稿をまとめて予約投稿数が増えて、手作業が負担になったとき
横断分析複数アカウントの数字を1画面で比較3アカウント以上を運用するとき
競合分析他社アカウントの数字を推計ベンチマークを定期的に追いたいとき
ハッシュタグ調査タグの投稿数、伸びを調べるInstagram中心の運用
レポート作成数字を自動で資料化クライアントや上長への報告があるとき

導入する順番

全部を最初から入れる必要はありません。負担が大きくなった順に足していきます。

  1. 標準の分析機能——まずここを毎月見る習慣を作る
  2. スプレッドシート——手作業で数字を記録する。これだけでも傾向は追えます
  3. 予約投稿ツール——投稿作業の時間がもったいなくなってきたら
  4. 横断分析ツール——複数アカウント、または報告の必要が出てきたら

2番のスプレッドシートは軽視されがちですが、自分で数字を書き写す作業には意味があります。転記しているうちに変化に気づくからです。自動化するのは、傾向が読めるようになってからで構いません。

選ぶときの基準

  • 無料プランで試せるか——多くのツールに無料枠があります。まず試してから決めてください
  • 使うSNSに対応しているか——対応範囲はツールごとに違います。契約前に必ず確認を
  • 解約しやすいか——年契約しかないものは、初回は避けたほうが安全です
  • 誰が使うか——高機能でも、担当者が使いこなせないと意味がありません

費用の目安として、月額数千円のものから数万円のものまで幅があります。ツール代がSNSから得られる成果を上回らないかを、導入前に一度計算してみてください。

まとめ

分析ツールは、標準機能では足りなくなってから導入するもので、最初から必要なものではありません。

まずは各SNSのインサイトを毎月見る習慣をつけ、スプレッドシートに記録する。ここが回るようになってから、負担の大きい部分だけをツールに任せる。この順番が、費用の面でも運用の面でも無理がありません。