成猫同士は、実はあまり鳴き合いません。猫が声を出して伝えようとする相手は、主に人間です。子猫が母猫に使っていた手段を、飼い主に対して残しているという説があります。
つまり鳴き声は、猫が飼い主に向けて出しているサインです。読み取れると暮らしが少し楽になります。
あいさつです。目が合ったとき、部屋に入ったときに出ます。返事をすると鳴き返す子もいて、会話のようになります。
要求です。ごはん、ドアを開けてほしい、遊んでほしい。語尾が上がるほど要求が強い傾向があります。
応じるかどうかは場面によりますが、鳴くたびに毎回応じると、鳴く回数が増えます。反応するタイミングは決めておいたほうが楽です。
口を開けるのに声が出ない鳴き方です。人には聞こえない高い音を出しているとされ、甘えているときによく見られます。信頼している相手に向けることが多い鳴き方です。
満足しているときが代表的ですが、それだけではありません。痛みや不安があるときにも鳴らすことが知られています。自分を落ち着かせる働きがあると考えられています。
だから「ゴロゴロ言っているから大丈夫」とは限りません。うずくまったまま、体を触られるのを嫌がるのにゴロゴロしている場合は注意してください。
警告です。これ以上近づくな、という意味。ここで手を出すと引っかかれます。
相手をせず、その場を離れるのが正解です。叱ると恐怖が積み重なり、関係が悪くなります。
窓の外の鳥や虫を見ているときに出る音です。狩りができない状況への興奮や、もどかしさの表れとされています。異常ではありません。
ポイントは「いつもと違うか」です。よく鳴く子がよく鳴くのは問題ありません。静かだった子が急に鳴くようになったほうが心配です。
頭数が多いと、誰が鳴いているか分からなくなります。ただ、慣れてくると声で分かるようになります。
その感覚は診察でも役に立ちます。「この子はふだんこういう鳴き方をしない」という情報は、獣医師にとって意味のある手がかりです。気になる鳴き方は動画に撮っておくと、そのまま伝えられます。

この記事を書いた人
ひかる
猫11匹と暮らしています。YouTube「山田さんちは猫まみれ」で日々のようすを公開中。ここでは多頭飼いで実際にやっていることを書いています。健康の話は目安なので、心配なときは動物病院で相談してください。
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