今までできていた猫が急にトイレを外す。これは反抗でも仕返しでもありません。猫の側に理由があります。
原因は大きく3つ。順番に切り分けていきます。
まず疑うのは病気
いちばん先に確認してください。とくに急に始まった粗相は病気の可能性が高いです。
- 膀胱炎・尿石症:トイレで痛い思いをすると、トイレ自体を嫌うようになります
- 腎臓病:尿量が増えて間に合わなくなります
- 関節炎:トイレの縁をまたぐのがつらい。シニアに多い
- 認知機能の変化:高齢猫でトイレの場所が分からなくなることがあります
あわせておしっこが出ているかを確認してください。何度も行くのに出ていない場合は緊急です。
次にトイレ環境
病気でなければ、ほとんどはここです。
- 数が足りない:多頭飼いは「頭数+1」が目安
- 汚れている:猫は人よりずっと清潔を求めます。1日2回の回収を
- 場所が悪い:騒がしい、人の通り道、ごはんの近く
- 砂が変わった:粒の大きさや素材を変えた直後に始まることがあります
- サイズが小さい:体長の1.5倍程度の長さが目安
- 縁が高い:シニアは低いものに
- フードつきが合わない:においがこもるのを嫌う子がいます
変えるときは一度に1つだけ。同時に変えると、何が効いたか分かりません。
3つ目:ストレスや環境の変化
- 引っ越し、模様替え
- 新しい猫や家族が増えた
- 飼い主の生活リズムが変わった
- 工事の音、来客
- 同居猫との関係が変わった
多頭飼いでは、特定の子がトイレを見張っていることがあります。通り道を塞ぐ位置にいるだけで、弱い立場の子は使えません。トイレを別の部屋にも置くと解決することがあります。
マーキング(スプレー)は別もの
立った姿勢で、壁や家具に少量を吹きかけるのはマーキングです。粗相とは原因が違います。
- 去勢・避妊で減ることが多い
- ただし始まってから長いと、手術後も残ることがあります
- ストレスや、外の猫が見えることが引き金になります
においを完全に消す
同じ場所で繰り返すのは、においが残っているからです。
- ペット用の酵素系クリーナーを使う。においの元を分解します
- アンモニア系の洗剤は使わない。尿のにおいに近く、逆効果です
- カーペットや布は、しみ込んだ下の層まで処理する
- どうしても取れない場合は、その場所にトイレを置いてしまうのも手です
やってはいけないこと
- 叱る:猫は排泄が悪いと理解できず、隠れてするようになります
- 鼻を押しつける:恐怖を与えるだけで、改善しません
- トイレを急に全部変える:混乱が増します
粗相は困りますが、猫が何かを伝えているサインです。まず病院、次にトイレ環境。この順で確認すれば、多くは解決します。

この記事を書いた人
ひかる
猫11匹と暮らしています。YouTube「山田さんちは猫まみれ」で日々のようすを公開中。ここでは多頭飼いで実際にやっていることを書いています。健康の話は目安なので、心配なときは動物病院で相談してください。
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これは目安です。心配なときは動物病院で相談してください。