
「猫は身のこなしがいいから、落ちても大丈夫でしょ?」
これ、獣医療の世界では明確に否定されている思い込みです。マンションの窓やベランダから落ちてケガをする事故には「高所落下症候群」という名前がついているほどで、ある動物病院の調査では、事故に遭った猫の約6割が1歳未満の子猫。しかも窓を開ける機会が増える暖かい季節に集中しています。
夏の終わりの今はまさに危険シーズン。この記事で、窓まわりの対策を一気に固めてしまいましょう。
まず知ってほしいのは、転落する猫は「ドジな猫」ではないということです。事故は、鳥や虫に夢中になった瞬間、寝ぼけてバランスを崩した瞬間、網戸ごと外れた瞬間に起きます。運動神経の問題ではなく、確率の問題です。
高所落下症候群の調査データはかなり重いものです。
「猫は足から着地するから平気」という神話は、この数字の前では通用しません。
基本にして最強の対策です。窓用ストッパー(数百円〜)で開き幅を5cm程度に固定すれば、換気しながら転落も脱走も防げます。「ちょっとだけだから」の10cmは、猫にとって十分な出口です。
網戸は「閉まっている」ように見えて、猫にとっては開けられる・破れる・外れる建具です。対策は3点セットで。
網戸対策は脱走防止の記事(内部リンク)でも詳しく書いているので、あわせてどうぞ。
ベランダの手すりや室外機の上は、猫の運動能力なら簡単に届きます。柵やネットで完全に囲えない限り、ベランダに出さない運用が最も確実です。「今まで大丈夫だったから」は、たまたま獲物が視界を横切らなかっただけかもしれません。
窓際のタワーは猫の特等席ですが、開けた窓のすぐ横に最上段がある配置は、飛び移り事故のリスクになります。窓を開ける生活動線とタワーの位置関係は一度見直してみてください。
万一転落した場合、無事に見えても病院に連れて行ってください。前述のとおり事故猫の9割に胸部損傷があり、外傷が見えなくても気胸(肺から空気が漏れる状態)などが進行していることがあります。数時間後に急変するケースもあるため、「歩けてるから大丈夫」は禁物です。
▼わが家の窓まわりの安全対策は、この動画で実物をどうぞ
YouTube「山田さんちは猫まみれ」で見る文章より映像のほうが早い部分は、動画でどうぞ窓辺で外を眺める猫の背中は最高にかわいいものです。その景色を安全に守っているわが家の日常は、YouTube「山田さんちは猫まみれ」で。チャンネル登録もお待ちしています。