
「猫を2匹以上飼うなら、広い家じゃないとダメ?」
答えはノーです。多頭飼いで大事なのは床面積より設計。実際、猫にとっての広さは「歩ける床の広さ」ではなく「使える高さと居場所の数」で決まります。
この記事では、多頭飼いの部屋づくりのコツを7つにまとめました。狭めの部屋でも今日から改善できるものから並べています。
7つのコツの前に、考え方の軸を3つ押さえてください。
多頭飼いのトラブル(ケンカ・粗相・ストレス)の多くは、この3つのどれかが欠けたときに起きます。逆に言えば、部屋づくりでかなり予防できるということです。
床が狭くても、壁面に高低差があれば猫の世界は広がります。タワー、本棚の階段状配置、市販のキャットステップなど手段は何でもOK。ポイントは登り口と降り口を2ヶ所以上作ることです。1本道だと、上で強い子と鉢合わせたときに逃げられません(タワーの選び方は別記事で詳しく:内部リンク)。
多頭飼いの部屋づくりで最優先すべき設備がトイレです。数は「匹数+1」、そして1ヶ所に並べず部屋やフロアを分けて置きます。並べた2個は猫にとって実質1個です(理由は別記事で詳しく:内部リンク)。
水は「ついで飲み」できる場所に複数あると飲水量が増えます。よく通る廊下の途中、タワーの近くなど、生活動線に沿って2〜3ヶ所。飲水量は泌尿器の健康に直結するので、地味ですが効きます。
猫の寝床の好みは、日向ぼっこ派・穴ぐら派・高所派に分かれます(そして季節で変わります)。タイプの違う寝床を全員分より多めに散らしておくと、取り合いが減ります。
仲が微妙な組み合わせがいる家庭で効くのがこれです。家具やついたてで部屋の見通しを適度に悪くすると、お互いの姿が常時視界に入らなくなり、緊張感が下がります。ワンルームでも、背の高い家具の配置だけで「気配はあるけど見えない」ゾーンが作れます。
人間と同じで、猫も食事の場所とトイレが近いのを嫌います。最低でも同じ壁際に並べるのは避けて、対角に配置しましょう。
キッチン(刃物・火・誤飲しやすい食材)と、コード類の多いテレビ裏・デスク裏は、ゲートやカバーで入れなくするのが確実です。多頭だと1匹がイタズラを覚えると全員に広がるので、しつけより封鎖が現実的です。
▼理屈より実物。うちの部屋の全体像はこのルームツアーでどうぞ
YouTube「山田さんちは猫まみれ」で見る文章より映像のほうが早い部分は、動画でどうぞ生活感より猫の動線優先の部屋になっていますが、人間もこれで案外快適に暮らせています。猫のいる部屋づくりは「人間が少し譲るほど平和になる」が実感です。
部屋を整えると、猫たちの表情が本当に変わります。改善後のわが家の様子はYouTube「山田さんちは猫まみれ」で。部屋づくりの参考に、チャンネル登録してゆっくり見ていってください。