
「うちの子にかぎって脱走なんて」——そう思っている家ほど危ない、というのが正直なところです。
室内飼いの猫が一度外に出ると、パニックで思わぬ遠くまで走ります。そして自力では帰れなくなります。
保健所に収容されても、飼い主の元に戻れる猫はごく一部です。令和5年度には全国で6,899頭の猫が殺処分されました。迷子は、その入り口になり得ます。
この記事では、脱走が起きる場所ワースト3(玄関・網戸・ベランダ)の対策を、12匹と暮らすわが家の実例つきでまとめました。今日からできることだけ持ち帰ってください。
猫の脱走ルートは、ほぼこの3つに集約されます。
裏を返せば、この3ヶ所さえ締めれば脱走リスクは大きく下がります。
多頭飼いだと「1匹を追いかけている隙に、もう1匹が」という事故も起きます。だからうち(12匹)は、物理的な対策で固めています。
玄関対策の基本は「猫が玄関にたどり着けない」構造にすること。廊下に突っ張りタイプのペットゲート(高さ150cm以上の猫用)を置けば、実質的な二重扉になります。
注意点は高さです。猫は1m程度の柵なら簡単に跳び越えます。必ず天井近くまであるハイタイプにするか、上にネットを足してください。
網戸は「猫が自分で開ける」事故がとにかく多い場所。数百円の網戸ストッパーを付けるだけで、横にスライドして開ける技は封じられます。
破り対策には、ペット用の強化網戸(通常より糸が太い網)への張り替えが効きます。体当たりで外れるタイプの網戸なら、外れ止めの調整も忘れずに。
▼うちの網戸まわりの対策はこの動画で実物を見せています
YouTube「山田さんちは猫まみれ」で見る文章より映像のほうが早い部分は、動画でどうぞ「10cmだけ開けて換気」。猫にとっては、これで十分な出口です。窓用ストッパーで開き幅を固定するか、猫のいる部屋では窓を開けないと割り切るのが安全です。
うちで一度ヒヤリとしたのが、にゃーくんです。この子は脱走の常習犯なので、GPSをつけています。ところが実際に出てしまったとき、電波の不具合で位置がまったく表示されませんでした。結局その夜は、夜中じゅう起きて心配していました。GPSは「出たあとに探す」ための道具で、「出さない」ための道具ではない——それが身にしみた夜でした。
対策と同時に、「もしも」の備えもしておきましょう。
環境省の「収容動物検索情報サイト」で、保護された猫を地域ごとに検索できることも覚えておいてください。
対策グッズを全部揃えても、合計1〜2万円で一通り固まります。脱走したあとの後悔に比べたら、安いものです。
対策万全のわが家で、猫たちが今日ものびのび暴れている様子はYouTube「山田さんちは猫まみれ」でどうぞ。チャンネル登録で見守ってもらえたら嬉しいです。