SNSで発信していると、他人の画像や音楽を使いたくなる場面が出てきます。ただ、無断で使うと著作権侵害にあたります。
結果として、投稿の削除、収益の停止、アカウントの凍結、場合によっては法的な問題に発展します。知らなかったでは済まない領域なので、基本だけは押さえておいてください。
この記事は一般的な情報の整理です。実際の判断が必要な場面では、弁護士など専門家に相談してください。
この記事の内容
安全に使えるものの条件
使って問題ないのは、次のいずれかに当てはまるものです。
- 自分で撮影・作成したもの——いちばん確実です
- 著作権フリーの素材サイトから入手したもの——ただし各サイトの利用規約を必ず確認してください
- 使用が許諾されているもの——ライセンスの条件(表示が必要か、商用利用が可能かなど)を守る必要があります
- プラットフォームが提供しているもの——アプリ内の楽曲ライブラリやスタンプ
逆に言うと、この4つに当てはまらないものは使わないのが原則です。
よくある誤解
| 誤解 | 実際は |
|---|---|
| 引用元を書けば使っていい | 出典を書いただけでは許諾になりません |
| 非営利なら大丈夫 | 営利かどうかは関係ありません |
| 短ければ問題ない | 秒数や範囲の基準はありません |
| ネットで拾った画像は自由 | 公開されていることと、使えることは別です |
| 加工すれば別物になる | 元の作品が分かる状態なら侵害になりえます |
音楽の扱い
音楽はとくに間違えやすい部分です。
- アプリ内の楽曲ライブラリ——そのプラットフォーム上での利用は許可されています
- 他のSNSへの転載——TikTokで作った動画をそのまま別のSNSに上げると、許諾の範囲外になることがあります
- ビジネスアカウント——商用の区分によって、使える楽曲が制限される場合があります
- 手持ちの音楽ファイル——CDや配信で購入した曲を動画に付けるのは、私的利用の範囲を超えます
複数のSNSに同じ動画を出す場合は、音源なしで作っておき、各プラットフォームでそれぞれ音を付けるのが安全です。
人が写っている場合
著作権とは別に、肖像権の問題があります。
- 店舗や街中で撮影した映像に、通行人や他のお客さんが写り込んでいないか
- 撮影に協力してもらった人から、公開の許可を得ているか
- 子どもが写っている場合、保護者の同意があるか
写り込みが避けられない場合は、ぼかしをかける、その部分をカットするなどの対応をしてください。公開してから削除しても、拡散した分は取り戻せません。
引用のルール
著作権法には引用という考え方がありますが、条件を満たす必要があります。
- 自分の文章が主で、引用部分が従であること
- 引用部分がはっきり区別されていること(かぎ括弧や引用の形式)
- 出典を明示すること
- 引用する必然性があること
SNSの短い投稿や動画では、この条件を満たすのが難しい場面が多いです。迷ったら、自分の言葉で書き直すのが確実です。
まとめ
安全に使えるのは、自分で作ったもの、規約を確認したフリー素材、許諾を得たもの、プラットフォームが提供するもの。この4つだけです。
出典を書けばいい、非営利なら大丈夫、短ければ問題ない——これらはすべて誤解です。判断に迷ったものは使わない。この基準を持っておけば、大きな問題は避けられます。