SNSで発信していると、他人の画像や音楽を使いたくなる場面が出てきます。ただ、無断で使うと著作権侵害にあたります。

結果として、投稿の削除、収益の停止、アカウントの凍結、場合によっては法的な問題に発展します。知らなかったでは済まない領域なので、基本だけは押さえておいてください。

この記事は一般的な情報の整理です。実際の判断が必要な場面では、弁護士など専門家に相談してください。

この記事の内容

  1. 安全に使えるものの条件
  2. よくある誤解
  3. 音楽の扱い
  4. 人が写っている場合
  5. 引用のルール

安全に使えるものの条件

使って問題ないのは、次のいずれかに当てはまるものです。

  1. 自分で撮影・作成したもの——いちばん確実です
  2. 著作権フリーの素材サイトから入手したもの——ただし各サイトの利用規約を必ず確認してください
  3. 使用が許諾されているもの——ライセンスの条件(表示が必要か、商用利用が可能かなど)を守る必要があります
  4. プラットフォームが提供しているもの——アプリ内の楽曲ライブラリやスタンプ

逆に言うと、この4つに当てはまらないものは使わないのが原則です。

よくある誤解

誤解実際は
引用元を書けば使っていい出典を書いただけでは許諾になりません
非営利なら大丈夫営利かどうかは関係ありません
短ければ問題ない秒数や範囲の基準はありません
ネットで拾った画像は自由公開されていることと、使えることは別です
加工すれば別物になる元の作品が分かる状態なら侵害になりえます

音楽の扱い

音楽はとくに間違えやすい部分です。

  • アプリ内の楽曲ライブラリ——そのプラットフォーム上での利用は許可されています
  • 他のSNSへの転載——TikTokで作った動画をそのまま別のSNSに上げると、許諾の範囲外になることがあります
  • ビジネスアカウント——商用の区分によって、使える楽曲が制限される場合があります
  • 手持ちの音楽ファイル——CDや配信で購入した曲を動画に付けるのは、私的利用の範囲を超えます

複数のSNSに同じ動画を出す場合は、音源なしで作っておき、各プラットフォームでそれぞれ音を付けるのが安全です。

人が写っている場合

著作権とは別に、肖像権の問題があります。

  • 店舗や街中で撮影した映像に、通行人や他のお客さんが写り込んでいないか
  • 撮影に協力してもらった人から、公開の許可を得ているか
  • 子どもが写っている場合、保護者の同意があるか

写り込みが避けられない場合は、ぼかしをかける、その部分をカットするなどの対応をしてください。公開してから削除しても、拡散した分は取り戻せません。

引用のルール

著作権法には引用という考え方がありますが、条件を満たす必要があります。

  • 自分の文章が主で、引用部分が従であること
  • 引用部分がはっきり区別されていること(かぎ括弧や引用の形式)
  • 出典を明示すること
  • 引用する必然性があること

SNSの短い投稿や動画では、この条件を満たすのが難しい場面が多いです。迷ったら、自分の言葉で書き直すのが確実です。

まとめ

安全に使えるのは、自分で作ったもの、規約を確認したフリー素材、許諾を得たもの、プラットフォームが提供するもの。この4つだけです。

出典を書けばいい、非営利なら大丈夫、短ければ問題ない——これらはすべて誤解です。判断に迷ったものは使わない。この基準を持っておけば、大きな問題は避けられます。