成功事例は参考になりますが、そこから学べるのは「うまくいった人が何をしたか」だけです。うまくいかない理由は、成功事例には書かれていません。

SNS運用が止まってしまうパターンは、実はかなり似通っています。ここでは、よく起きる3つの落とし穴と、それを避けるための具体的な対処を整理します。

この記事の内容

  1. 落とし穴1:担当者1人に任せきりにする
  2. 落とし穴2:目的を決めずに始める
  3. 落とし穴3:数字が出る前にやめる
  4. 失敗を早く見つける方法

落とし穴1:担当者1人に任せきりにする

もっとも多いパターンです。SNSに詳しい社員が1人いて、その人が企画から撮影、編集、投稿、コメント対応まで全部やっている。最初はうまく回ります。

問題が出るのは、その人が忙しくなったときです。SNSは緊急度が低い業務なので、まっさきに後回しになります。投稿が止まり、止まったまま数か月が過ぎ、再開しづらくなる。

さらに、その人が異動や退職をすると、ノウハウごと消えます。アカウントのパスワードが分からない、なぜこの形式で投稿していたのか誰も知らない、という状態になります。

避けるには

  • 最低2人が触れる状態にする。全部を分担しなくても、投稿だけでも代われる人を作る
  • ルールを文書に残す。トーン、使う色、避ける表現、投稿頻度
  • アカウント情報を個人で持たない。会社の管理下に置く

落とし穴2:目的を決めずに始める

「とりあえずSNSをやろう」で始めたアカウントは、判断の基準がありません。何を投稿するか毎回迷い、うまくいっているかも分からない。

目的が曖昧なまま進むと、途中で必ず「これ、意味あるの?」という話になります。そのとき答えられないと、予算も時間も削られます。

決めるべきなのは、次の2つだけです。

決めること
何のためにやるか採用の応募を増やす/既存顧客との接点を作る/新規の問い合わせを取る
何を見て判断するか採用なら「応募時にSNSを見たと答えた人の数」など、目的に直結する数字

フォロワー数を目標にするのは、ほとんどの場合おすすめしません。増えても目的が達成されていないことがあるからです。

落とし穴3:数字が出る前にやめる

SNSは、始めてすぐに結果が出るものではありません。それなのに、1〜2か月で「効果がない」と判断してやめてしまうケースがとても多いです。

実際には、最初の数か月は投稿の型を作っている期間です。どんな内容が反応されるか、どの時間が良いか、どんな見せ方が合うか。これが分かってから、ようやく数字が動き始めます。

逆に言うと、期間を決めずに始めると「いつまで続けるのか」が曖昧になり、なんとなくフェードアウトします。

避けるには

  • 最初に期間を決める。「まず6か月やる」と宣言してから始める
  • その期間内は、フォロワー数ではなく投稿本数と改善回数で評価する
  • 月に1回、振り返りの時間を取る。やりっぱなしにしない

失敗を早く見つける方法

3つとも共通しているのは、問題が起きてから気づくまでが遅いことです。早く気づくために、月1回だけチェックすることをおすすめします。

  1. 今月、予定どおり投稿できたか。できなかったなら理由は何か
  2. 投稿内容は、決めた目的に沿っているか
  3. 担当者が1人になっていないか
  4. やめたくなっていないか。なっているなら、何が負担か

4つ目を正直に確認するのが大事です。負担を放置したまま続けると、ある日突然止まります。

まとめ

SNS運用が止まる理由の多くは、内容の良し悪しではありません。1人に依存している、目的が曖昧、続ける期間を決めていない——この3つです。

いずれも、始める前に手を打てるものばかりです。すでに走っている場合も、月1回の確認を入れるだけでかなり防げます。